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ここにしかない和菓子を、自分らしくつくる〈お茶の子まめ 山口 さよこ〉(後編)

人物百景、第7話は、
白楽にある人気和菓子店「お茶の子まめ」のオーナー山口 さよこさんに、お話を伺ってきました。

前編はこちらから

コジコジ和三盆の誕生秘話

2018年12月に販売されてから、様々な雑誌やメディアに取り上げられている

コジコジ和三盆

色々な顔をしたコジコジが可愛らしく、
見ても、食べても楽しめる甘味として評判の一品です。

「私、もともとコジコジが大好きで、
2年くらい前に横浜のヴィレッジバンガードで買ったトートバックをずっと愛用していて、

やっぱりコジコジ可愛いなー

コジコジで和三盆作ったら絶対可愛いなー

と思って、『ダメでもいいや!』って、本当にダメ元で、さくらプロダクションさんにメールを送ったんです。

『コジコジが好きで、こういう和菓子のお店をやっていて・・・』とメールをしたら、

奇跡的に許可がおりて

当時、さくらももこさんが私の話を面白がってくれて、OKを出してくださったと聞いています。本当に奇跡です。」

店内の色んな場所に居る『隠れコジコジ』

「全国のコジコジファンの方たちが、わざわざこれを求めにやって来てくるんです。ありがたいですね。」

「コジコジの和三盆や、その他の和三盆の菓子木型は、北海道にいる女性職人さんに作ってもらっています。

木型職人さんは、いま全国で数名しかいない貴重な存在なんです。」

貴重なコジコジの菓子木型

足を運んでもらう価値がある和菓子を

山口さんの1日のスケジュールがこちら。

「あんこの仕込には2日間かけています。
1日目は蜜に浸して、翌日に煮詰めて仕上げます。


生地は、卵と砂糖と粉を、同じ分量で混ぜ合わせて焼くのが基本のレシピなのですが、 今はそこから足算・引算をしてオリジナルの分量で作っています。」

「いろいろ試行錯誤して、なるべく
シンプルなどらやき』を作っています。」

取材中も、こまめにあんの様子を見に行く さよこさん
酒井
想像以上にハードなスケジュールですね。山口さんが「大切にしていること」を教えてください。

冷凍とかは、しないようにしてます。

冷凍すれば、もちろん楽になるんですけど、

 
 

こちらの都合で
お菓子をつくらない

 
 

ということを、大切にしています。

『どこにでもあるお菓子』にはしたくないし
わざわざ足を運んで来ていただくくので、

ここにきてもらう価値があるお菓子

を作るようにしています。」

できることしかやらない

酒井
今後の夢はありますか??

「私は、和菓子以外に熱中しているものもなくて、趣味はお菓子作りという感じだし、、、

『ただ、生きているだけ』

なので、店舗展開なんて考えてないし(笑)

 
 
コンビニで
『堅あげチップス』が

買えるくらいのお金
を稼げればいい
 
 

と思ってて、、、(笑)

営業時代に、収支とか見積書とか作ってて、
自分が生きる分のお金を稼ぐ方法』は身に着けられたから『無理をしない今のスタイル』を作れたのかなって。

 

営業職時代がなく、和菓子職人としてお店をはじめてたら、もっと種類が多い『普通の和菓子屋さん』になってたのかもしれないと思うんです。

開店資金も返さないといけないし、
どこまでこのお店続けられるのかな、
自分の体が動かなくなったら不安だな、

というのはありますけど、

 

腰が曲がったおばあちゃん
になっても
ひとりで、のんびり
やっていたいな


 

って、思っているんです。

それが夢かもしれません。☺

編集後記

元々、まめさんのどらやきのファンだったので、インタビュー前から、なんとな~く伝わってきていた『さよこさんの人柄』

私たちの質問に、正直に答えてくださる姿がおちゃめで、終始笑いの絶えないインタビューでした。

新作の、どらやき6個入と12個入の掛け紙
デザインは妙蓮寺『本屋生活綴方』で個展をされていた佐々木未来(インスタ@mikusa)さんが担当。

こちらの懸け紙は、(2020年10月より) 『手提げ袋が有料になる分、お客様に楽しんで頂きたい』という想いで作られたもの。

また緊急事態宣言時は、店舗は臨時休業とし、和菓子の地方発送を承るなど、「今できること」を考え、しっかり前に進む姿勢に感銘を受けました。

柔らかく、優しく、のんびり、というスタイルの裏に、和菓子とお客様への愛が垣間見えて、ますますお茶の子まめさんのファンになりました。

貴重なお話、ありがとうございました!

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店舗情報

店名お茶の子まめ
WEBサイトhttp://site-977512-7562-4300.mystrikingly.com/
電話番号050-5316-0456
メールochanoko_mame@icloud.com
住所〒221-0802 神奈川県横浜市神奈川区六角橋2丁目9−3