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ここにしかない和菓子を、自分らしくつくる〈お茶の子まめ 山口 さよこ〉(前編)

人物百景、第7話は、
白楽にある人気和菓子店「お茶の子まめ」のオーナー山口 さよこさんに、お話を伺ってきました。

名前山口 さよこ
プロフィール:生まれは横浜市神奈川区の南神大寺。
幼いころから好きだったお菓子作りの趣味を活かし、製菓学校でお菓子作りを学んだ後、和菓子店へ就職。
その後、紆余曲折を経て(詳細は記事で)2016年「お茶の子まめ」を開店。

さよこさんの人柄や、美味しいどらやきが評判となり、全国からファンが来る人気店に。
ひとりで営む、小さくて温かいお店。

白楽駅西口より六角橋商店街を抜けて、神奈川大学方面へ10分ほど歩くと「お茶の子まめ」さんのレトロな看板が見えてきます。

看板商品のどらやきは、国産小麦に香りがよい上質な”湘南小麦“を加えた皮に、豆本来の味が感じられる、ほどよい甘さの餡を挟んだ人気商品です。

おいしいうちに食べてほしい」という願いから、賞味期限は2日(夏場は1日)。

酒井
まめさんの「和菓子愛」を、白楽のお店でお伺いしてきました。

まずは恒例の『関係ない質問をぶつけてみた』からお楽しみください。

〈聞き手=酒井〉

好きな深夜番組は夜は眠くて、寝ちゃいます(笑)
好きな音楽はザ・ストロークス(The Strokes)
コンビニでよく買うものはお菓子ばっかり買っています
堅あげチップス」とか「ジャイアントコーン」とか、
そんなのばかり食べてます(笑)
よく見るスマホアプリはTwitter、Facebook、
Instagram
息抜きする場所おうち
とにかく何もしないでぼーっとしている時間が大切です
自分へのご褒美は疲れたから『今日は食べて帰っちゃお』とか
『どらやき作り頑張ってるから』ということで、
毎日毎日ご褒美してます(笑)
趣味は特に何もないです、あえて言うなら、お菓子作りかな

前職は営業ウーマン

酒井:もともと『和菓子屋さん』を目指してたんですか?

「進路を決める時、何も浮かばなくて(笑)
親に「あなたお菓子作るの好きだから製菓学校行ったら?」と言われて、製菓学校に通って、そこで2年間勉強しました。


1年目は和菓子と洋菓子を両方勉強して、2年目は和菓子を専攻して、そこで、

あんこ、おいしいな、、、

と思ったんです。(笑)」

左から2人目がさよこさん。

「卒業後は家族経営の和菓子屋さんに就職したんです。 すごく、よくしてくれたのですが、そこは1年半くらいで辞めちゃって。そこから販売、パン屋のバイトとか、ぷらぷらバイトする生活(笑)。

30代になる前に
『社会保険ちゃんとしなきゃ!』
『ちゃんと働かなくちゃ!』

と思って、そこから会社員になり、営業職を10年やっていました。」

酒井:「営業とは、意外ですね!」

「そうですよね(笑)。ただ、新規の営業ではなく、既存のお客様への販促とか新商品の紹介のような形の営業でした。」

「10年勤めたのですが、
『体力が続かないな、、、』
『これからも、ずっとこの生活かな、、、』
と思って、転職することに決めたんです。

退職日に仲間とお食事した際のお写真。懐かしい営業ウーマン姿。

この先長く続けられて
通勤電車に揉まれることもなく
マイペースで働ける職場
がないかなー、と、、、(笑)

在宅で働ける仕事を探したのですが、これというのがなくて。

そっか、自分のお店で働けばいいんだ!

と気づいて、 近所だったら通勤時間かからないし、


 
家から近い所で
お菓子を作ろう

 
 

ということで、自分でお店を持つことに決めました。」

内覧時の妄想で出来上がった、外観やレイアウト

酒井:「ここは、自分で探されたんですか?」

「そうなんです。
とにかく自宅から近いところがよくて、
自転車に乗って、ぷらぷらと回っていた時に、ここ(現店舗)を見つけました。

見つけた時は、ちょうど募集中で、
オレンジ色の壁だったんですけど、
中を見せてもらったら、明るくて、真四角で、
ここを借りたら

『こここうやって、こうして!』

という『妄想』が出来たので決めました。」

当時の、まめさん手書きのレイアウト図。

「そして大工さんに、妄想したレイアウトを伝えて、施工を進めてもらいました。

私が座っている小あがりも、大工さんからは、

『そんなにお客さんと距離が近くちゃダメだ、人には”近づいていい距離”ってものがあるんだ』

なんて言われながら、つくりました。(笑)」

酒井:「小あがり素敵です。イートインスペースも作られたんですね。」

「前に、お茶道を習っていて
お菓子とお抹茶って、本当に美味しいから飲んでほしいなと思っていたので、イートインスペースを少し用意しました。」

「お客様との距離感」が程よい小上がり

「どらやきはボールで生地を混ぜるのにちょうど良い量の基本1日50個作っています。

週末とかお天気で作る量は変えてますけど、
皮を焼いている間は鉄板から離れられないので、開店前にその日の分を製造しています。

接客しながら製造できないので、どうしても限定になってしまいます。

どらやきが売切れてしまった時でも、せっかく来てくれたお客様にあんこを食べて頂けるよう、最中も用意しています。 」

取材に訪れた日も、次々とお客様がやってきてどらやきは、あっという間に完売。

周辺の大学に通うスイーツ男子も、ちらほらと

完売すると表の看板が
どらやき おわりました」に変わります。

その他、甘味がいくつか用意されていています。どれも可愛らしい。

喫茶メニューも和の装い。

後編はこちらから

酒井
さよこさんのお人柄、伝わりましたでしょうか!
後編もお楽しみください。

店舗情報

店名お茶の子まめ
WEBサイトhttp://site-977512-7562-4300.mystrikingly.com/
電話番号050-5316-0456
メールochanoko_mame@icloud.com
住所〒221-0802 神奈川県横浜市神奈川区六角橋2丁目9−3