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地元白楽で、ロンドン仕込みの焼菓子をつくる〈焼菓子工務店 小松 洋介〉(前編)

人物百景、第8話目は、
白楽の人気店「焼菓子工務店」のオーナー小松 洋介さんです。

名前小松 洋介
プロフィール: 曽祖父が創業した六角橋の「小松工務店」4代目として生まれる。
テレビ制作の仕事を経て、単身ロンドンへ。2年の修業後、2018年11月「小松工務店」ビルに「焼菓子工務店」をオープン。
営業日は水・金・日の週3日と限られているが、丁寧に作られた焼菓子が評判を呼び、県外からも客が訪れる人気店に。

酒井
行列ができるクロワッサンの事など、お話を沢山伺ってきました!まずは恒例の『関係ない質問』をどうぞ!

〈聞き手=酒井〉

靴のサイズ26.5㎝
好きな深夜番組ドキュメント72時間(NHK)
好きな映画レオン」「千と千尋の神隠し
ハマっているものレモンサワー、お酒は量は飲みませんが、毎日飲みます
コンビニで買うもの緑茶
よく見るアプリ Netflix (孤独のグルメを見るのが好き)
好きな洋服ALLSAINTS(オールセインツ)
息抜きする場所はバイクに乗っているとき
好きな曲はandymori (アンディモリ)
最後に旅したのは去年の夏、バリ
人生最大の買物このお店のオーブン費用
人生最大の無駄遣い無駄遣いはないですね、無駄がきらいなので(笑)
100時間あったら?海外旅行に行きます
100万円あったら?海外旅行に費やします
自分へのご褒美はラーメン好きなので、白楽の「とらきち家

※取材が2020年6月下旬だったため、感染予防として、マスク着用でインタビューを行っています。 ご了承下さい。

代々続く工務店の4代目

酒井:「小松さんは『小松工務店』の息子さん、ということですか?」

「はい、実家の家業が工務店です。

曽祖父が、長崎の五島列島の出身で、
関東大震災の時に、この辺りに大工として来て
それが小松工務店の始まりです。

祖父が継いで、親が継いで、自分で4代目という関係になります。

工務店を手伝っていたこともありますが
いま自分は継いでなくて、有難いことに、やりたいことをやらせてもらっています。」

酒井:「生まれは、この辺りですか?」

「はい。生まれは六角橋です。

もともと美大を目指していたこともあり
日本大学芸術学部に入学して、デザインを学びました

グラフィックとか、映像のCMに興味があって、やりたいなと思い、ご縁があってテレビ局の制作として3年ほど働き、

そこで、早朝の情報番組や、
夕方の情報番組 (誰もが知っている有名な番組でした)に携わっていました。」

酒井:「テレビ局で働いてたんですね!(驚)

テレビの制作を経て、なぜ焼菓子店を??」

パン屋開業を目指してロンドン修業へ

「夕方の番組は、主婦層を狙って作っているので、『大盛特集』とか『パン屋の紹介』とかが多くて、

それに感化されて、
パン屋っていいな、面白そうだな』って(笑)

元々デジタルな仕事とかは、あまり好きじゃなかったのですが、
『自分はアナログな仕事が好きだな』とか
『みんなで働くよりも1人が気楽だな
という自分の気持に、あらためて気づいて、、、

どうせ行くのであれば、自分の憧れていた
英語圏でパン作りをしたいと思い、イギリスに行く事にしました。

テレビの仕事も楽しかったのですが、
この多忙な生活を、ずっと続けたくない』というのもあって、
自分の中で区切りをつけるため、ロンドンに行きました28歳の頃です。」

小松さんイチオシの「英国レモンケーキ」

「ロンドンのパン屋は日本のパン屋と違って、
パンだけじゃなくて焼菓子的なケーキがあって
カフェも併設している『ベーカリー』という形式なんです。

ベーカリーに履歴書を持っていっては断られるというのを繰り返していた中、
タイミングよく現地の会社がベーカリーを起ち上げるということで、

ベーカー募集”というのを見つけて、応募したところ運良く採用されたんです。」
※ベーカー = パン職人

イギリスのお店で作っていた焼菓子

「そこでは、ヘッドシェフを中心に4、5人のチームで、工房を作るところから起ち上げをして、さらに商品開発にも携われたので、本当にラッキーでした。」

ロンドン修業時代のお仲間との写真  上段右が小松さん

率いていたのはロンドンの有名店『GAIL’s Bakery(ゲイルズベーカリー)』の 元ヘッドシェフ。

小松さんが作る焼菓子は、その現地のレシピを元に、砂糖の量を減らしたり、サイズや食感を日本にあわせてアレンジした、英国菓子なんです。

お客様が描いてくれた絵。愛されているお店です。

店舗やロゴはセルフデザイン

酒井:「このロゴやコンセプト、完成度がスゴイんですが、デザインは小松さんですか?」

名刺もかわいい

「はい。ラフ案は自分で考えて、知人のデザイナーに仕上げてもらいました。」

酒井:「焼菓子工務店というネーミングもご自身で?」

「はい、そうです。テレビ局の制作って番組制作のために、WEBでネタ探しをするんですよね。

名前から、お店のテーマや背景がわかると、番組が構成しやすかったので、

 
 



 
お店の背景が伝わるシンプルな名前 


 
 
 

にしようと思って考えました。

この名前をつけられたのも、テレビ制作の経験があったからなんですが、正直、テレビ時代は忙しさばかりで、将来役に立つなんてわかっていませんでした。

でも、お店を起ち上げてみて、
本当に『いい経験』をさせてもらっていたんだと、気づきました。有り難いですね。」

酒井:「店作りもご自身で???」

「基礎工事等の難しい部分は、大工さんにやってもらいましたけど、元美容室だったこの場所に、
設計・デザインはじめ、自分でモルタルを塗ったり、ペンキ塗り、タイル貼りと、
自分で出来ることは、全部自分でやりました。

ドアや窓枠とかも全部建材屋等に行って発注して、、、本当に工務店ですね(笑)」

改装前の写真「ミラー」の文字は、美容室の名残
お店のベンチも自分で制作

酒井:「小松さんの1週間のルーティンは?」

「営業日は水・金・日の3日ですが、じつは
営業日の前は朝から晩まで仕込みで、全然休みではないんです。

唯一休みの月曜も、半日は店の買い出しに行ったりしています。」


こちらが、小松さんの1週間のスケジュール。

休みがほぼない、ハードスケジュール、、、

後編はこちらから

酒井
インタビュー前は、休んでばかりと思ってました、、、サーセン💦

後編は、大人気『ロンドンクロワッサン』の美味しさのヒミツなどをお伺いしています!引き続きお楽しみください。

店舗情報

店名焼菓子工務店
SNS(Instagram) https://www.instagram.com/yakigashiko/?hl=ja
営業日時 水、金、日、10:00-18:00
※詳細は焼菓子工務店インスタをご確認ください。
住所横浜市神奈川区六角橋2-5-24

(Googleマップ)