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障害のある方の新たな取り組みに「有機水耕栽培」を導入 株式会社エネショウ/代表 藤原雅仁

古民家HUGで不定期で行われるael.マルシェで出逢った「わさび菜」

わさび菜の他にも二十日大根やバジルなどが並んでおり、これらは全て有機水耕栽培で育てられたものだとか。

この無農薬で味の濃い、美味しいわさび菜を“有機水耕栽培 ” で育てる取り組みをされているのが、株式会社エネショウ代表取締役の藤原雅仁さん

〈プロフィール〉
株式会社エネショウ代表取締役の藤原雅仁さん。
2014年に省エネを逆にして“エネショウ”とい名前を使った、クリーンエネルギーを広めることを目的にした「株式会社エネショウ」を起業。
現在は障害のある方の仕事と収入を充実させることを目的に、室内で野菜を育てる「有機水耕栽培」を事業として取り組むなど、様々な活動に挑戦されています。

今回、藤原さんに有機水耕栽培のお話し、わさび菜ができるまでなどたっぷりお話しをお伺いしてきました。

大倉山にある「ラボ研究室」に潜入

お伺いさせていただいたのは、大倉山にある『ラボ研究室』

こちらは、色々な条件を設定し水耕栽培に適した環境を実験したり、新たな栽培に挑戦する場所。

こちらは、マカの栽培。マカの葉は、国内に出回ることのないとっても貴重なもの。特別に食べさせていただきましたが、少し苦味の効いた味の濃い葉っぱで、サラダとしてもいただけるような美味しさでした。

日本でマカの葉っぱを食べたのは、藤原さんと私だけかも(笑)
それくらい貴重な葉。

ラボでの実験データは、毎日欠かさずに記録を取り、ここで研究実験した結果に基づき、育て方をマニュアル化し作業所へ教えていきます。

笑顔が生まれる作業に

藤原さん:「高校時代の同級生が、地元の廃校を活用した障がいのある方の福祉施設を運営していて、その出会いに感銘を受けたのがきっかけで、“社会福祉事業の未来をもっと明るくする活動 ” を始めました。

障がいのある方の賃金ややりがいの問題に直面したとき、室内有機水耕栽培が有効ではないかと考え、自分たちのできることから取り組みを始めました。

私自身が福祉の現場を理解しておかなければならないと。という思いがあり、

自閉症の方などが暮らしている横浜共生会さんのグループホームで、生活支援員としても定期的に勤務させていただいています。」

このプロジェクトを開始するにあたり、
クラウドファンディングにも挑戦された藤原さん。
出典:https://camp-fire.jp/projects/163066/comments

「障がい者向けに水耕栽培を届けようと、地元で一緒に取り組んでいただける方を探していたところ、『しんよこはま地域活動ホーム』さんが手を挙げてくださいました。

普段はボールペンを崩して、組み立てて、といったプログラムを繰り返し練習するような、“はたらく”というよりも日常生活に役に立つ訓練を目的としている、

重度とされる障がい者の方たちに作業していただくことになりました。」

・種をまいて苗をつくる
・水を管理し有機肥料をあたえる
・毎日水の状況をチェック
・デジタルモニタで計測
・決められた量肥料を測る
・スポンジで根をはさみ定着させる
・水質や根の状態を目でチェック
・収穫、袋詰めラベリング

「色々な作業がある中、出来る方が出来る部分をやる。

果たして出来るのだろうか、というのは初めてみるまで見当もつきませんでしたが、やってみたら普通に作業をやってくれて。しかも、喜んでやってくれているんです。

今まで、黙々と作業していた方が、ニコニコと笑いながら作業をしてくれている姿を見て、とても嬉しく感じています。」

毎回完売する商品に

─── 作業ができるようになることも大切ですが、生産物を一般の方に販売ができるか。収益を得られるようになるのかが重要。

藤原さん:「しんよこはま地域活動ホームさんに、設備を入れて1年間ほど。作業は予想以上にスムーズにできるようになっていき、並行してテスト販売にも挑戦してきました。

養液も全て有機質で作っているため、安心安全なのはもちろん。食べていただいた方から「味が濃くて美味しかった」とお声がけいただくようになり、

古民家HUGでの販売では、毎回完売するようにまでなりました。」

古民家HUGで見かけたら
是非お試しください。

現在は、しんよこはま地域活動ホーム以外にも、川崎や恵比寿にある作業所でも有機水耕栽培の実践に取り組まれており、活動区域を広げてご活躍されています。

地元の方と地元で挑戦を

野菜の次に、藤原さんが挑戦されているのは「薔薇」の有機水耕栽培

藤原さん:「2022年は、一輪でもこの薔薇を咲かせることが目標です。これは、もちろん障害のある方の仕事として取り入れることを目的に取り組んでいます。

エディブルフラワーの栽培は既に作業として取り組んでいますが、栽培の難しい薔薇の有機栽培は、恐らくどこも実現していないんじゃないかなと思います。」

ラボ研究室を薔薇でいっぱいにしたいんです。実現したら、また遊びにきてください。」と、声をかけてくださった藤原さん。

藤原さんは、『地元の方と地元で挑戦したい。』という想いも強く、意欲的に挑戦し続ける姿に感銘と刺激を沢山いただきました。有意義で楽しい時間をありがとうございました。

薔薇が咲いたら、是非またお伺いさせてください!

 

株式会社エネショウ
〒223-0058 横浜市港北区新吉田東5-67-23
https://ene-show.co.jp/

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アンテナちゃん
菊名~妙蓮寺~白楽の情報を見つけるのが得意!!住んでいるのは菊名池🦆の畔の平屋のお家だけど、アンテナは高く立ててます! これからも、みんながシアワセになる情報を発信していきまーす!✨✨