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おうち時間は本を読もう!妙蓮寺の本屋&出版社がオススメする3冊

 

「おうち時間」の過ごし方に注目が集まる今、読書を楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。今回は特別企画として、本のことを知り尽くした本屋さん・出版社さんに「今おすすめの3冊」をお伺いしてきました。

 

妙蓮寺の本屋&出版社のご紹介

(左)「石堂書店」店主 石堂 智之さん
1949年創業の妙蓮寺の老舗本屋「石堂書店」店主。
石堂書店:妙蓮寺駅前の商店街の中心に位置し、商店街の買い物のついでにフラっと寄れる本屋さん。
「石堂書店」 https://books-ishidoh.com/

(右)三輪舎 代表 中岡 祐介さん
暮らしのオルタナティブを発信する出版社『三輪舎』代表。2019年より、オフィスを石堂書店2階の「本屋の二階」に移転し、「まちの本屋リノベーションプロジェクト」も手掛ける。2020年2月15日に石堂書店の「支店」としてオープンした「本屋・生活綴方」の監修も行っている。
「三輪舎」
https://3rinsha.co.
jp/works/
「本屋・生活綴方」
https://tsudurikata.life/
「まちの本屋リノベーションプロジェクト」
https://camp-fire.jp/projects/view/184484

   

 

中岡さんからのメッセージ

こんなふうになるまでは、眠たい気持ちをベッドに置き去りにして電車に飛び乗って通勤し、がむしゃらに働いて、消耗したその体にお酒という潤滑油を注ぎ込んでは遅い時間に帰宅する、そんな毎日を過ごしていたひとも多いはず。

でもいまは、どこへも行かない、ただ家にいることが求められている。だからといって、会社でしていた仕事をただ家に持ち込んで、今まで通りのワークライフを自宅で復元するのはもったいない。せっかく経済の歯車がスローダウンしたのだからその分、生きていく速度を緩める機会にするチャンスなのかもしれない。

これからの生活と仕事を見つめ直すために選びました。

 


 

 

中岡さんのオススメ 其の一

中岡
『火を焚きなさい』(山尾三省/野草社・刊)

オススメPOINT

一冊目は、『火を焚きなさい』。野に生きた詩人に、火を焚きなさい、と何度もリフレインされるうちに、そうか、人間は火を焚くことができる動物だったのだ、と思い出す。

そしていつしか、薪をくべる先は私自身のなかにあることを教えられる。「山に夕闇がせまる/子供たちよ/もう夜が背中まできている/この日はもう十分に遊んだ/遊びをやめて お前達の火にとりかかりなさい」――私たちに薪のストックはあるだろうか。

  

中岡さんのオススメ 其の二

中岡
『歩きながらはじまること』(西尾勝彦/七月堂・刊)

オススメPOINT

心のなかに火がついても、焦ってはいけない。火の強さはまだ問題ではない。

『歩きながらはじまること』は、火が適切な大きさになるのを、静かに待つための詩集。「自分を/待っている/はるばる/やって来る自分を/待っているんだ」。また、つながりが価値を生む、という価値観に息苦しくなったひとにも強く勧めたい。

 

中岡さんのオススメ 其の三

中岡
『本を贈る』(若松英輔ほか/三輪舎・刊)

私自身がつくった本なので手前味噌だが、三冊目は『本を贈る』を。

本を書き、本をつくり、本を売ることにかかわる10人がそれぞれの仕事と生活を綴ったエッセイ。

編集や装丁、書店のほか、あまり身近ではない校正者や製本所などの仕事の様子に触れられる本であるが、本ではない別の事柄に置き換えても読むことで、これからの仕事と生活を見つめ直すことができる。最後に挿入される、若松英輔氏による詩「いのちのコトバを探せ」にはきっと背中を押されるだろう。

 

石堂さんのオススメ 其の一

石堂
『横濱 2020年春号Vol.68~特集:横浜に路面電車があった頃』(神奈川新聞社)

オススメPOINT

開港以来「みなと」と「まち」が共存し多様な文化を開花させてきた横浜にあって、神奈川新聞社が横浜市と協同編集した季刊誌『横濱』。4月に発行された最新号の特集は、20世紀初頭の登場から約70年間「横浜市民の足」として活躍した路面電車について。主要な停留所付近の当時の懐かしい写真や記事、横浜市電の基礎知識や地図や年表で70年の歴史を振り返る。

この近辺では〈六角橋〉が終点の停留所であり、青木橋方面からの市電延伸とともに沿線に沿って商店街が延びてきたという話が興味深い。本誌に掲載されている当時の系統図を見ると六角橋の他にも、洪福寺や横浜橋といった横浜有数の商店街や中央市場の停留所も確認でき、今も続く商店街の発展に大きく影響を与えているのが窺える。

当時から横浜に住んでいる方はもちろん、多様な横浜の文化に魅了されている若い世代の方たちにもぜひご覧いただきたい。 

 

石堂さんのオススメ 其の二

石堂
『21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考』(ユヴァル・ノア・ハラリ(河出書房新社)

オススメPOINT

3/15付けの米TIME誌「人類はコロナウィルスといかに闘うべきか‐今こそグローバルな信頼と団結を」、3/20付け英FINANCIAL TIMESに「新型コロナウィルス後の世界-この嵐もやがて去る。

だが今行う選択が、長年に及ぶ変化を私たちの生活にもたらしうる」への寄稿文が様々なメディアで紹介され、いまや全世界が注目する現代における「知の巨人」ユヴァル・ノア・ハラリ氏。

本書では、今われわれ21世紀を生きる現代人が直面している21の重要なテーマを取り上げ、どのように思考し行動すべきかをグローバルな視点から個人レベルの問題として考察されている。コロナ騒動をきっかけに社会が大きく変化していく兆しのあるこの時に、一当時者としてどう向き合っていくかじっくり考えるきっかけとなれば。

 

石堂さんのオススメ 其の三

石堂
『主役はごちそうおにぎり』Tesshi(@tmytsm) (KADOKAWA)

まずその表紙にある塊のビジュアルに驚く。これは何だ?本のタイトルを見てそれが何かが分かり、また驚く。具をお米で包まなければならない、とどこかで決めつけていたことに気付く。レシピはおにぎりだけに収まらずつまみのポテサラ、シメにはホットサンドと、気持ち良いくらいに規格外な一冊。

色んな自粛の波に流されそうになる思考に楔を打つべく出た一冊!ではもちろんないのだけれど(2018年発行)、家の中で過ごす時間が多くならざるを得ない今の状況下の中、休校休園中のお子さまを外に連れ出す事もままならず、旦那さまも在宅勤務で食事と片付けの連続でお疲れのあなたへ。少しでも楽しい時間が過ごせますように。

 


 

 

石堂さん、中岡さん素敵な本のご紹介ありがとうございました😊

 

オススメしてくださった本は是非店頭でお手に取ってご覧ください。
お気に入りの本と出会って、楽しいおうち時間が過ごせたら幸いです。