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「障がいのある人たちが街で働き、街で暮らすために」社会福祉法人かれん/新堂理事長

大倉山駅から、港北区役所へ向かう途中にある「自然食品のお店かれん」さん。

場所はこちら。緑の看板が目印です。

(Googleマップより)

まちに根付く人気店「かれん」

1階のお店の一番人気は、火・水・木限定の焼きたてパン

菓子パンに使われる、あんこもカスタードもママレードも全て手作りで、お昼頃にはほとんど売り切れてしまうほどの人気。

取材にいったときも、
ほぼ完売状態でした。

特製のクッキーもそれに次ぐ人気商品。

かれんスタッフと利用者さんが一緒に焼いていて、種類豊富な味はどの味もオススメなのだとか。

このクッキー本当に美味しかったですよ。

有機栽培による地元・横浜の野菜や、農薬・化学肥料を一切使わないウィンド・ファミリー農場の有機野菜も、安全で美味しいと人気です。

他にも、調味料や乾物類やお米、
体に安全な石けん類・化粧品など、種類豊富な食材や商品を取り扱っています。

2階には、カフェレストラン「オーガニックスペースかれん」

使っている素材や調味料は、全て1階で取り扱っているものです日替わりのオーガニックランチがいただけるので、常連さんも多い人気店。

取材の日お昼頃お伺いしたのに、
既に完売でした…また挑戦します!

この場の他にも、大倉山内に


自然食材を多品種取り揃えた「みんなのお店」

ギャラリーと工房「アートかれん」

多目的ギャラリーカフェ「カフェモア」

など、障がいのある人たちが街で働き、街で暮らす。ことを考え、支え続けているんです。

「かれん」のこれまで
1984年 大倉山「みんなのお店」開所。
1997年 地域作業所「オーガニックスペースかれん」開所。
2000年 地域作業所「モアかれん」開所。
2002年 地域作業所「アートかれん」開所。     他

今回、特別にお時間いただき、理事長の新堂さんにお話しを伺いしてきました。(※新堂さんはお話しのみのご出演となります。本記事内にお写真はありません。)

もっと楽しく働ける場を

新堂さん 「初代の理事長が、1970年代に自宅を開放して完全無農薬の野菜や食料品、石鹸類など共同購入を始めたのが、今のかれんのはじまりです。

そこに集う人たちが、80年代に入り、障がいのある方の働く場所の模索を始めました。

当時、作業所は沢山ありましたが、やることがとても限られていたので、もっと楽しく働ける場を、と大倉山駅からすぐにある「みんなのお店」を作りました。」

取材に行くとみなさん気さくに
話しかけてくれました。

「“みんなのお店で働きたい ” と言う方がだんだんと増え、長く存続できるようにと 「オーガニックスペースかれん」 を作りました。

お店で仕入れた、安心安全な材料を使って作ったランチを提供するレストラン。その当時は、そのような活動場所は珍しかったので、

障がいのある方が働く場としてすごく人気になりました。」

“ まちの真ん中”ではたらくこと

障がいの様子も様々。

人が多い場所が苦手な方や絵を描くことが好きな方々のためにと準備し、2002年に開所したのが「アートかれん」。アートかれんは、大倉山駅から続くメインストリートの真ん中に位置する場所にあります。

利用者さんが書いた絵。
色合いがステキ。

新堂さん :「アート活動ができる作業所を、あちこち探していたところ、タイミングよく今の場所を使わせていただけることになって、

まちの真ん中のとてもいい場所なので、ちょっと気おくれしましたが、

『障がいのある人が働く場所なのだから、まちの真ん中にあるべき』ということを、初代理事長の市村が言っていたのを聞いて、『そうだ』と前向きに考えることができ、準備に弾みがつきました。」

「カフェモア」では、 利用者さん が作ったさまざまなグッズや絵画が販売されています。

もちろん、簡単な道のりではありませんでした。

障がいのある方が10人も20人も集まったら、他のテナントに迷惑がかかるとか、断られることも多々ありました。

ご迷惑をおかけすることもありますが、何かあったときには声をかけてくれたり。まちの皆さんに見守られながら活動ができていて、

今こうして大倉山周辺にある各かれんの活動場所を通じて、障がいのある方と触れ合う機会、場所となったことは、とてもよかったのではないかと思っているんです。」

続けること。続けていくこと。

今、かれんで働いている障がいのある方たちは凡そ70名ほど。スタッフの方たちもほぼ同じ数の方が働かれています。

長く働かれている方は、 大倉山で「みんなのお店」を開所した当初から在籍しているので、勤続年数35年という方もおられるのだとか。

明るく優しいスタッフの方々。

できることを少しでも取り入れ、試行錯誤しながら働くスタッフやお客様のため、できることを広げてきた「かれん」さん。

新堂さん 「とにかく突っ走ってきました(笑)

作るまでは必至にやるのだけれど、作ったあとそれを“続ける”ことが一番難しいです。いかに続けていくか、今頭を使って整備し始めています。

何とか模索しながらみんなで続けて、少しでも社会へ貢献できるようにと想っています。」

今回、かれんさんの活動場所をいくつか見させていただき、

障がいのある方がまちで働き、それをそっと見守るスタッフの方やこのまちの姿を垣間見ることができたような気がします。

各拠点で提供される様々なかれんのサービスが、

このまちに溶け込み、架け橋となってつながりを作り続けていることを感じました。

「社会福祉法人かれん」
http://karen.or.jp/
〒222-0032
神奈川県横浜市港北区大豆戸町2-9頼ビル2F
TEL.&FAX. 045-547-2190

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アンテナちゃん
菊名~妙蓮寺~白楽の情報を見つけるのが得意!!住んでいるのは菊名池🦆の畔の平屋のお家だけど、アンテナは高く立ててます! これからも、みんながシアワセになる情報を発信していきまーす!✨✨